PCの起動が遅い

WindowsのPCの起動が遅い原因と対処法10選|すぐにできる改善方法

執筆者: GEEKOM編集部

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電源ボタンを押し、コーヒーを用意して戻ってきても、まだ起動中。読み込み中マークがぐるぐると回り続け、やっとサインインできたと思ったら、今度はデスクトップの動作が重く、しばらく何もできない……。パソコンの起動が遅いと、PCを使うたびに余計な時間を取られます。毎日のことなので、余計にストレスを感じてしまいます。


ただ、起動が遅いからといって、すぐにPCを買い替える必要はありません。原因はハードウェアとは限らず、起動するソフトが多すぎたり、ドライバ同士が競合していたり、ストレージに問題があるケースもあります。Windowsを初期化しなくても、設定で直せることもあります。2026年のPCMagによるWindows 11のレビューでも、動作の重さがユーザーからの大きなクレームの一つとして挙げられています。


この記事では、Windows PCの起動が遅いときに試したい10の対処法を紹介します。まずは設定を変更するだけの簡単な方法から。それでも直らい場合は、ドライバやストレージなどを順番に調べていきます。


ひとつ設定を変えたら、その都度PCを再起動してみてください。一度に複数の設定を変更すると、原因が分からなくなりますので要注意です。

1. 不要なスタートアップアプリを無効にする

Windows PCの起動が遅い原因としてよくあるのが、起動と同時に多くのアプリが一斉に立ち上がっているケースです。Spotifyやチャットアプリ、ソフトウェアの更新プログラムなど、自動的に立ち上がるアプリがあります。すぐに使わないアプリまで起動すれば、そのぶんWindowsの立ち上がりも遅くなります。


まず、Ctrl+Shift+Escを押してタスクマネージャーを開きましょう。Windows 11では、画面の左側にあるスピードメーターのようなアイコンのスタートアップ アプリを選びます。


一覧を「スタートアップへの影響」で並べ替え、「高」のアプリを確認してください。その中で、PCを起動してすぐには使わないものがあれば、右クリックして「無効化」を選択します。無効にしても、アプリ自体が削除されるわけではありません。使いたい時は手動で起動できます。


Windowsの起動と同時に処理するアプリを減らすだけでも、サインイン後の動作が軽くなる場合があります。

PCの起動の遅いの対処法:不要なデータを削除

2. 高速スタートアップをオフにしてみる

Windowsには「高速スタートアップ」という、起動時間を短くするための機能があります。シャットダウン時に設定を保存し、次回起動する際にその情報を再利用する仕組みです。名前の通り、本来はWindowsを早く立ち上げるための機能です。


ただし、PCによっては逆に起動が遅くなってしまうことがあります。古いドライバを使っているPCや、複数のOSを扱うデュアルブート環境では、高速スタートアップが原因で不具合が起きることもあります。Windows Updateの適用ミスで動作が不安定になるケースもあるため、一度オフにして確認してみましょう。


コントロールパネルから「電源オプション」を開き、左側にある「電源ボタンの動作を選択する」をクリックします。次に、「現在利用可能ではない設定を変更します」を選び、「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外してください。設定を保存したらPCを再起動します。

コントロールパネル 電源オプション 電源ボタンの動作を選択する 現在利用可能ではない設定を変更します 「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外す

起動が早くなった場合は、そのまま使っていただいて構いません。逆に遅くなってしまった場合は、再度オンに戻しましょう。高速スタートアップの項目が表示されないときは、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。


powercfg /hibernate on

3. Windowsとドライバを更新する

Windows自体は最新でも、ドライバは古いままというケースがあります。ドライバは、Windowsと各ハードウェアをつなぐためのソフトウェアです。起動時にWindowsと機器のやり取りがうまくいかないと、処理待ちが発生して起動時間が延びることがあります。


「設定」→「Windows Update」を開き、未適用の更新プログラムがないか確認してください。


そのうえで、各種ドライバも確認します。起動速度に関係しやすいのは、ストレージコントローラ、グラフィック、マザーボードのチップセット、ネットワークなどのドライバです。更新する際は、Windowsが自動的にインストールする汎用ドライバではなく、PCメーカーやマザーボードメーカーの公式サイトから入手するのがおすすめです。Windows Updateをした直後から急に起動が遅くなってしまった場合は、新しいWindowsと古いドライバの相性が原因かもしれません。

4. SFCとDISMでシステムファイルを修復する

停電やWindows Updateの失敗などがきっかけとなり、Windowsのシステムファイルが壊れてしまうことがあります。ファイルが破損していると、Windowsの起動時に何度も読み込みを行うケースがあり、そのぶん遅くなる場合があります。Windowsには、こうした問題を調べて修復する機能があります。


スタートメニューでcmdと入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選びます。まずは次のコマンドを入力してください。


sfc /scannow


Enterを押すと、「システム ファイル チェッカー」がWindows内のファイルを調べます。破損しているファイルが見つかった場合は、自動的に修復を試みます。SFCが終わったら、続けて次のコマンドを実行します。


DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth


DISMは、Windowsのシステムイメージを修復する機能です。Windowsの内部ファイルに問題がありそうな場合は、SFCとDISMの両方を試してみましょう。それぞれ数分の処理時間がかかるのでご注意ください。

5. マルウェアをスキャンする

PCの起動を遅くしている原因が、普段使っているアプリだけとは限りません。マルウェアの中には、Windowsの起動と同時に動き始めるものがあります。CPUやストレージを大量に使えば、サインインまでの時間も長くなります。


まずはWindows セキュリティ、もしくはサードパーティ製ウイルス対策ソフトを使って、PC全体をスキャンしてください。通常の設定で見つからない場合は、セーフモードでスキャンする方法もあります。


Shiftキーを押しながら「再起動」をクリックし、「トラブルシューティング」「詳細オプション」「スタートアップ設定」の順に進むと、セーフモードを選択できます。


セーフモードでは、Windowsの動作に最低限必要なものを中心に起動するため、普段バックグラウンドで動いているアプリが停止します。その状態でスキャンすれば、通常起動時には見つけにくいマルウェアを検出できる場合があります。また、セキュリティソフト自体が起動を遅くしている可能性もあります。新しいセキュリティソフトをインストールした直後からWindowsの起動が遅くなった場合は、そのソフト自体も確認してみましょう。

6. クリーンブートで原因となっているソフトを探す

スタートアップアプリを止めても改善しない場合は、バックグラウンドで動作しているサービスが原因かもしれません。こうした原因を切り分けるには、Windowsの「クリーンブート」が役立ちます。必要なMicrosoftのサービスだけを残して起動することで、問題の原因を特定しやすくなります。

Win + R msconfig サービス
Microsoftのサービスをすべて隠す すべて無効

次に、スタートアップアプリも無効になっていることを確認します。

スタートアップ タスクマネージャーを開く スタートアップアプリを無効にする

設定後にPCを再起動してください。起動が速くなった場合は、無効にしたサードパーティ製サービスやアプリのいずれかが原因と考えられます。

原因を特定するには、無効にしたサービスを一つずつ有効に戻し、そのたびにPCを再起動します。RGBライティングソフト、VPNソフト、クラウド同期ツールなどが原因になることもあります。

注意: 「Microsoftのサービスをすべて隠す」に必ずチェックを入れてから「すべて無効」をクリックしてください。

7. ストレージの空き容量と状態を確認する

起動直後に「ディスク100%」になっていないか


パソコンの起動が遅いときは、HDDやSSDの状態も確認してみましょう。Windowsは起動時に多くのファイルを読み込みます。そのため、ストレージの処理が遅ければ、CPUやメモリに余裕があったとしても起動には時間がかかります。


まず確認したいのが、ストレージの空き容量です。パフォーマンスを発揮する目安として、HDDでは約15%、SSDでは約25%の空き容量が推奨されています。空き容量が少ない場合は、「ディスク クリーンアップ」や「ストレージ センサー」を使って、不要なファイルを削除してください。


次に、Windowsを起動した直後にタスクマネージャーを開き、「ディスク」の使用率を確認します。数分経っても100%付近から下がらない場合は、ストレージの処理が追いついていない可能性があります。ファイルシステムをチェックするには、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行します。


chkdsk /f /r


それでもディスク使用率100%が続く場合は、ストレージ自体の劣化や故障の可能性があります。


Samsung製SSDならSamsung Magician、Crucial製なら同社のストレージ管理ツールなど、メーカーが提供している診断ソフトを使ってSMART情報を確認します。SMARTは、HDDやSSD自身が記録している状態情報です。エラーが表示されている場合は、早めにドライブを交換してください。Windowsがインストールされているドライブだけを確認すればOKというわけではありません。


別のHDDやSSDに不具合がある場合でも、起動時の認識に時間がかかり、Windows全体の立ち上がりが遅くなることがあります。古いSATA接続のドライブや、長年使っているSSDでは、経年劣化による速度低下や故障も起こります。


GEEKOM A9 Max mini PCのような最新のPCでは、高速なNVMeストレージを標準搭載しています。従来のストレージよりも高速にデータを読み書きできるため、PCの起動やアプリの立ち上げもスムーズです。

8. より詳細な設定を確認する

ここまで試しても原因が分からない場合は、更に詳細な設定を確認していきます。


ひとつは、仮想メモリ(ページングファイル)の設定です。メモリが不足すると、Windowsはストレージの一部をメモリ代わりに使います。起動時に低速なドライブとのデータのやり取りが増えている場合は、仮想メモリの設定を見直すことで改善する場合があります。


HDDを使っている場合は、デフラグも選択肢のひとつです。HDDでは、ファイルが細かく分散していると読み込みに時間がかかります。デフラグによってデータを整理することで、起動時に必要なファイルを読み込みやすくできます。ただし、SSDの場合はデフラグを行わないでください。 不要な書き込みが増え、フラッシュメモリへ負担をかける可能性があります。


Windowsレジストリを整理することで改善するケースもありますが、これは最後の手段です。誤った変更をすると別のトラブルにつながるため、作業する場合は事前にバックアップを取っておきましょう。

「なんとなく遅い」のではなく、どのドライバやサービスに時間がかかっているのか詳しく調べたい場合は、Windowsの診断機能を使います。

スタートを右クリック イベント ビューアー アプリケーションとサービス ログ 保存されたログを開く Microsoft Windows Diagnostics-Performance

ここからWindowsの起動に関するログを確認し、起動に時間がかかっているドライバやサービスを特定できます。

より詳しく調べる場合は、「Windows Performance Recorder(WPR)」や「Windows Performance Analyzer(WPA)」も有効です。Windowsの起動処理のどこで時間がかかっているのかを細かく分析できるツールです。

9. ハードウェアの交換も検討する

設定を変えても起動に時間がかかる場合


ここまでソフトウェア側を確認しても、Windows PCの起動に数分かかるのであれば、ハードウェアが原因になっている可能性があります。


特に、WindowsをHDDにインストールしている場合、NVMe SSDへの交換で起動時間が大きく変わることがあります。HDDでは数分かかっていた起動が、SSDへ交換することで数十秒にまで短くなるケースもあります。


メモリ容量も確認してください。Windows 10やWindows 11は4GBでも動作しますが、これは最低限です。Windowsだけでなく、ブラウザや各種アプリを同時に使うことを考えると、少なくとも8GB、できれば16GBあると安心です。


合わせて読みたい:RAMとは?メモリが速度とパフォーマンスに与える影響


ただ、CPUやマザーボードが4~5年以上前の世代になると、部品を一つずつ交換するのが安上りとは限りません。SSDを交換し、メモリを増設し、他の部品まで交換すれば、トータルでは新しいPC本体の価格に近づくこともありますので、新調も検討しましょう。


GEEKOMのミニPCシリーズには、高速なNVMeストレージや大容量のメモリを搭載したモデルがあります。Windowsをまるごと新しくできるうえ、本体が小さく、デスクの場所を取りにくいのもミニPCの特徴です。「普段使いで、どのくらいの性能が必要か分からない」という方は、ミニPCの選び方の購入ガイドも参考にしてください。

10. 最後の手段はWindowsの修復・再インストール

ここまで確認しても原因が分からず、SFCやDISMでもシステムファイルを修復できない場合は、Windows自体をインストールし直すことも検討します。ただし、最初からすべてを消す必要はなく、まず試したいのが「インプレースアップグレード(上書きインストール)」です。これは、現在のファイルやインストール済みのアプリを残したまま、Windowsを上書きで再インストールする方法です。


それでも起動が遅い場合は、USBメモリを使ってWindowsをクリーンインストールする方法もあります。


クリーンインストールではWindows環境を一から作り直すため、長年使ってきたソフトや設定が原因だった場合、その影響を取り除くことができます。


作業を始める前に、写真や書類など大切なファイルのバックアップを忘れずに行ってください。Windowsを入れ直した後は、各種ドライバのインストールやWindows Updateもあらためて必要になります。

まとめ

Windowsの起動が遅くなっても、いきなり初期化したりPCを買い替える必要はありません。


まずは、不要なスタートアップアプリを止める、高速スタートアップの設定を変える、といった簡単な方法から試しましょう。それでも改善しなければ、Windows Updateやドライバ、マルウェア、バックグラウンドサービスへと確認する範囲を広げていきます。


特に、「起動直後は重いのに、数分経つと普通に使える」という場合は、起動時に動くアプリやサービス、ストレージの状態を確認してください。Windowsのシステムファイルに問題がありそうならSFCとDISM、ストレージが怪しい場合はSMART情報を確認します。


それでも改善せず、HDDや古いCPUなどハードウェア側がWindowsの処理に追いつかなくなっている場合は、設定だけで直すのは難しくなります。部品を交換しながら使い続ける費用と、新しいPCへ買い替える費用を比較しましょう。


電源を入れて何分も待つのではなく、短時間でWindowsが立ち上がり、すぐ作業を始められる。そんな状態まで戻すことが最終的な目標です。

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GEEKOM編集部

ミニPC分野において世界トップクラスの実績を持つGEEKOMの公式ブログです。ミニPCの研究開発・生産・販売に特化し、台湾に研究開発拠点を構え、世界各国に拠点を展開しています。当ブログでは、GEEKOMの新製品情報をはじめ、活用方法やお役立ち情報などを発信しています。

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